新興宗教に入信した妻

トム・クルーズの離婚原因に新興宗教の存在が挙げられている。本当の話なのかは分からない。
ウチは妻が新興宗教に入信し、家庭生活が滅茶苦茶になった。個人の信仰の自由は認めなくてはならないが、結婚生活を営んでいくうえで、どこまで許せばよいのか分からなかった。
最初は月2回ほど「お話し会」なるものに参加していただけで問題はなかった。育児や家事に支障が出る訳でもなく、妻も機嫌が良かったために自分も容認していた。しかし妻はどんどんのめり込み、熱心に布教活動を行い、宗教の集会で頻繁に家を空けるようになった。家に聖水が入っているという壷が置かれ、生活費をお布施につぎ込み、挙句貯金にまで手をつけるようになった。家庭生活が滅茶苦茶になるのはあっという間だった。
ある日、妻が子供達を集会に連れて行こうとしたのをきっかけに、離婚を決意した。妻が離婚に応じず、新興宗教の活動も辞めなかったため、弁護士に相談に行った。相手が新興宗教に入信しただけでは離婚は難しいが、過度の宗教活動により夫婦関係が破綻し、健全な結婚生活が送れないのであれば離婚は認められるとのことだった。法定離婚原因である「婚姻を継続しがたい重大な事由」にあたるからだ。弁護士の力を借りて、離婚調停を申し立て、離婚は成立した。親権者は私になった。しかし、今でも最初の段階で強く反対していれば、このようなことにはならなかったと後悔の念でいっぱいだ。