5人兄妹の相続

高校時代からの友人の家は、一階が居酒屋、二階が住居になっていた。友人は高校卒業後父親と一緒に居酒屋で働いていた。結婚後もその家に父親と一緒に住み続け、父親が年老いてからは、友人が居酒屋を受け継ぎ、奥さんが父親の介護をしていたそうだ。
父親が居酒屋を引退して2年後、父親が他界したそうだ。父親は友人一家が住んでいる家と、もう一軒、マンションを所有していた。そのマンションには妹が住んでいた。兄弟は5人兄妹で、他の3人は仕事の関係でそれぞれ他県に住んでいた。母親は離婚していたので、法定相続人は兄妹5人だった。財産は居酒屋の家とマンションのみ。地方に住んでいる兄妹から「兄ちゃんと姉ちゃんは、親の家に家賃もはわわずにずっと住んでいてずるいんじゃないか。その上、その家を自分のものにしようとしている。俺たちにはなにも財産がないなんてありえない。かと言って2軒の家を5人でわけるわけにはいかないから、兄ちゃんと姉ちゃんは俺たちに相続分の現金をくれないか」と言ってきたそうだ。友人は「おれだって好きで居酒屋を継いだわけじゃない。長男だから仕方なく継いだんだ。俺だってほかに夢があったのに諦めたんだ。それなのに金をよこせってどういうことだ」と反論したそうだ。まだまだ、相続問題は解決しそうにないという。今後どうなるのか・・・。