後から判明した特別受益

親戚の叔父がなくなった。叔母は早くに亡くなっていた為、叔父が3人の子供達を立派に育てあげた。母親がいない寂しさを感じさせないよう、懸命に子育てをしていたそうだ。子供達もその父親の愛情にとても感謝していて、亡くなる前は、子供達3人で父親の看病を懸命に行ってきたそうだ。余命宣告された後は、家族で旅行も行ったそうだ。
仲の良かった3人兄妹だったが、叔父の死後、相続トラブルになっているそうだ。叔父の死後、財産は三人で三分の一ずつ分割したのが、後から一番上の兄が、父から生前に多額の現金を受け取っていたことがわかったそうだ。最初にそのことが分かっていれば、受け取った現金分は特別受益とされ、財産から差し引かれるはずなのだが、分割した時はその事実を知らなかった為、均等に三分割してしまったのだそうだ。事実をしった妹たちは、兄に対し、遺産分割のやり直しを迫ったが、兄はそれを拒否しているのだとか。納得のいかない妹たちは、弁護士に相談しているところなのだとか。仲の良かった兄妹が、遺産分割でもめてしまうことになるとは。叔父も天国で嘆いているのではないかと思う。