介護と離婚

母が近所のおばさんから聞いた話。そのおばちゃんは夫婦は小さいころからよく知っている夫婦。二人とも優しくて、昔からとても仲の良い夫婦だった。しかし最近、その夫婦が離婚の危機にあるそうだ。理由は介護を巡ってだそうだ。おじさんとおばさんは、二人とも一人っ子で、両親も高齢なので、今後どうしようかという話になったそうだ。おじさんは両親をと同居して面倒をみたいと言っていて、また奥さんも同居か近所にすんで介護をしたい。義理の両親は介護施設に入れてほしいと言ったそうだ。そうするとおじさんが「何で俺の家なのに、自分の親は介護施設で、お前の親と同居しなくちゃいけないんだ?おかしいだろう?」と言ってきたそうだ。

奥さんは「介護するのは私なんだから、私が決めるのは当然じゃない?あなたに決める権利はない」と言ったそうだ。しばらく話し合ったが、話は平行線のまま解決せず、もう数カ月経ってしまたそうだ。おばさんは、離婚してお互いの親の家に住んで面倒をみたほうがいいのではないかと思い始めたらしい。最近そのような介護をする前に離婚する「介護前離婚」が増えているそうだ。少子高齢化の日本、どうにかしないと今後このような問題はどんどん増えていくのではないかと思う。