遺言書の捏造

この前美容院に行ったときに美容師さんから聞いた話。美容師さんは母親とと母方のお婆さんと長年同居してきたそうだ。お爺さんを早くに病気で亡くしたお婆さんだったそうだが、女で一つでバリバリと働き、家を建て2人の娘を立派に育てたそうだ。そんなお婆さんだったが、数年前から痴呆が出てきてしまい、介護生活となってしまったそうだ。お母さんはお婆さんが苦労して育ててくれた恩もあり、介護施設には入れず自分で介護をしたいといって、自宅で介護をしてきたそうだ。同居していた美容師さんも介護の手伝いをしていたそうだが、それはそれは大変だったそうだ。

母親には妹である叔母もいるそうだが、たまに顔を出す程度で、介護の手伝いなどをすることは一切なかったそうだ。そして、お婆さんは先月亡くなってしまったそうだ。そのときに叔母が突然「お母さんの遺言書を預かっているのよ」と言って、遺言書を出してきたそうだ。痴呆があったのに、遺言書なんておかしいなと思いつつ、家庭裁判所に持ち込み確認したところ、叔母に財産を多く分配するという内容の遺言書だった。本来だったら、母と叔母と2分の1ずつのはずだし、介護をしてきた母親が多めに受け取っても良いはずだ。美容師さんは、叔母が虚偽の遺言書を書いたとしか思えないと言っていた。今後筆跡鑑定などで遺言書が偽造さられたものだと証明していくそうだ。ちなみに虚偽の遺言書を作成した場合は、相続権がなくなるそうだ。