友人女性の事実婚

大学時代からの女友達は、以前ホステスをしていた。昔から評判の美人で気立ても良いので店でも常にナンバーワンだったらしい。数年働いていたが店に客として来た金持ちの社長に気に入られて、社長からホステスを辞めて一緒に暮らそうと言われ、辞めたそうだ。その後は10年以上同棲生活が続いているそうだ。社長は過去に結婚はして子供も2人いるが、離婚しているそうだ。もう結婚はしないと決めているため、彼女とは事実婚状態であるという。4年前には社長が脳こうそくで倒れてしまい、社長業は引退。それ以来彼女は介護をしているそうだ。彼女には結婚して子供を沢山産むと言う夢があったが、社長を好きだったため諦め、長い介護生活。やりきれなくなることもあったそうだが、懸命に介護をしてきたそうだ。
その社長がつい最近亡くなったそうだ。最後は彼女の手を握り締め眠るように亡くなったそうだ。危篤状態になったときに、子供には連絡したそうだが結局くることはなく、彼女1人で最後を見取ったらしい。亡くなったと連絡をしたら「葬儀などはこちらで出すので、あなたはもういいです」と言われたそうだ。さらに「あなたには相続権はないのだから、財産は一切渡さない」と言われてしまったらしい。自分の夢を諦めて、長年介護をしてきたのに財産は一切なしというのは納得いかないと訴えたが、「事実婚状態で籍は入ってないのだから仕方がない。今までいい生活してきたんだから」と言われたのだそうだ。彼女は「遺言書を残してくれたらよかったのに・・・私の人生何だったのかしら。これからやり直せるかしらね」と嘆いていた。