祖父の財産

会社の同僚の父親は昨年3年前亡くなったそうだ。最近まで同僚と母親と父方の祖父と3人で暮らしていたそうだ。祖父は数年前から痴呆もあり母親がずっと介護をしてきた。夜中に家の中を徘徊したりするので、母親はここ数年朝までぐっすりと眠れたことがなかったとか。同僚も介護の手伝いをしていたが、母親の疲れがピークに達し倒れる寸前になったことがあり、これでは母親が先に亡くなってしまうと思った同僚は、亡くなった父親の妹つまり同僚からすると叔母が近所にいるので、叔母に相談したが「私も忙しいのよ。もう老人ホームにいれたら?」と言われたそうだ。そんな話をしていた直後に、祖父が亡くなったそうだ。母親は夫に続いて、実の父親のように思っていた祖父が亡くなりとても悲しんでいたが、同時に「これで朝まで眠れるのね」と肩の荷がおりたようだったらしい。

しかし49日の法要のときに、叔母が突然「もうあなた方はあの家から出ってちょうだいね」と言い出したそうだ。同僚は幼少期からずっと祖父が建てた現在の家に、両親と祖父と暮らしてきたし、母親だってずっと祖父の介護をしてきたのにまさかそんなことを言われるとは思わなかったそうだ。調べてみると母親はいくら介護をしても祖父の財産には相続権はなく、孫である同僚には相続権があるらしい。伯母にはもちろん相続権がある。しかし叔母は過去に祖父からマンション購入費用を出して貰っている。同僚は頑張ってきた母親のためにも、この家はどうしても守りたいと思っているそうだ。とても難しい問題なので、今後弁護士に相談する方向で考えているそうだ。